十兵衛です!
ネットビジネスであるせどりはAmazonを使うのが一般的な方法です。でも、ネットで売り買いできるのはAmazonだけではありません。
Amazonの次にせどりで使われるのはメルカリです。しかし、メルカリで稼ぐためには注意すべき点が多いのが事実。気軽に利用できるメルカリとはいえ、利用方法を間違えるといつまで経っても稼げるようにならないんですよ。
実はメルカリというのは仕入れには向いているけど、販売には向いていないツールなんです。
メルカリがせどりの販売に【向いていない】ワケ
メルカリは利用者数も多く、一見販売するには向いてそうなプラットフォームです。が、実際にメルカリで販売してみると様々な弊害があるのです。
Amazonに比べて高く売れない
メルカリで売れていく価格はAmazonで売れる価格の7〜8割というのが相場です。個人的な感覚だと
Amazonで購入する人=お金持ち
メルカリで購入する人=あんまりお金持っていない
こんな感じですか。もちろん異論は認めます。
Amazonでは10000円ですぐに売れるのに、メルカリでは7000円に価格を落としてやっとこさ売れた、なんてケースは多々ありました。せどりは価格差があってナンボの世界です。むざむざ利益を削られるメルカリで出品するのは得策ではありませんよね。
AmazonFBAみたいに勝手に発送してくれない
メルカリで売れた場合、商品を梱包して購入者には発送しないといけません。Amazonで販売する場合にはFBA(フルフィルメント・バイ・アマゾン)を利用すれば24時間いつ注文を受けても勝手に発送してくれますが。
今はらくらくメルカリ便などが整備されて、コンビニに持っていけば宛名書きもしないで発送できるという便利な世の中になってはいます。が、相変わらず発送作業は自分自身で行わなければなりません。
まあ、1つや2つ売る程度の小遣い稼ぎならそれも問題ないでしょう。が、副業として稼いで行こうと思ったらいちいち自分で発送するのは非効率ですよね。
メルカリは値切りが当たり前で「むかつく?」お客さんがいっぱい(涙)
メルカリで購入したい人は価格交渉をして安く購入できるのが当たり前という考えを持っています。しかも、その値下げ交渉に常識を疑うようなものが多いのがメルカリです。
「ダメ元で」という枕詞を使いつつも、5980円で売っているものをほぼ半額の3000円になりませんか?などと常軌を逸していると思われても仕方がない値下げ幅を言ってくる人が多いのがメルカリ。
一度3000円で提示して、販売者も納得できるような値下げ額(4980円とか)まで持っていくネゴシエーター的な考えを持っているのならともかく、大半が本気で「半額なら買ってあげるよ」という考え。
メルカリではこんな値下げ交渉がひっきりなしにくるので販売には向いていないのです。
コメント返信が面倒で大変
メルカリでは販売者に信用がない?せいか購入希望者からの質問が多いという特徴があります。頻繁に「本当に使えるの?」「何回使ったのですか?」などの質問が多数寄せられます。
この質問は24時間以内に返信しないといけないルールがあるので、出品数が多い場合にはコメント返信に明け暮れてしまうこともあります。
メルカリがせどりの仕入れに【向いている】ワケ
メルカリで販売することは様々なデメリットや面倒がありますが、逆にメルカリで仕入れるようにすると販売のデメリットはメリットに変わるんです。
その理由とは・・・・?
メルカリは安く仕入れられる場所
メルカリで仕入れをする最大のメリットがAmazon相場よりかなり安く購入できることです。所有していても価値がない不用品を売る人が多いので、使わない物を家に置いておくより少しでもお金になった方がマシと考える人が多数いるからです。
また、不要なモノではないけれど緊急で現金を必要としている販売者も一定数いるので、早く売るために価格を安くする人も多いのがメルカリです。
送料込みがスタンダード
メルカリで販売する際は、商品価格に送料を含むor送料を別で受け取ることが選択できます。しかし、メルカリでは送料を出品者が負担する「送料込み」で販売するのがスタンダードになっています。
メルカリで仕入れる際は送料のことを考える必要がほとんどない、というメリットがあります。
仕入れ対象品が圧倒的に多い
メルカリの累計出品数は10億を超えると言われています。出品される商品は数百万種類以上なので、仕入れられるチャンスが大きいというのもメリットです。また、月間利用者数も1000万人を超えるので掘り出し物を出品してくれる方が出てくる可能性も高いんですね。
ネットショップでは各店舗ごとで仕入れられるジャンルが決められていますが、メルカリでは無数のジャンルから仕入れ対象を選ぶことができます。
また、最近のAmazonは偽造品対策・安全性対策として特定のジャンルに規制をかけてくることが多いのです。なので、少数のジャンルだけを扱っていると、いざ規制をかけられてしまうと販売ができなくなるというリスクがあるんです。
様々なジャンルの商品を扱うためにも、メルカリの豊富な種類はリスク分散にもなるんですね。
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メルカリせどりでカンタンに仕入れる方法とは?
メルカリでは売るより買う方が良いということはわかりましたが、では具体的にどうやって仕入れればよいのでしょうか?ここではメルカリで仕入れるカンタンな方法を紹介したいと思います。
「売り文句」キーワードで検索する
メルカリでは商品名で検索するのがメインなのですが、売り文句を検索することでAmazonで高く売れる商品を検索することができます。
それは、商品タイトルの頭に付けることが多いキーワードです。
例えば、「処分」「引っ越しのため」「早い者勝ち」というキーワードがある場合、安くても良いからとにかく早く売り払いたいという意思を感じられます。この場合は安く仕入れられる可能性が上がります。
また、「生産終了」「廃盤」「初回限定」などのキーワードだと、Amazonでお宝化している商品を見つけることもできます。こちらの場合は、Amazonで定価越えをしているプラチナ化した商品という可能性が高くなるんです。
お宝になって高く売れる商品を登録
Amazonでは新品はもちろんのこと、中古でも相当な高値で売れる商品も珍しくありません。そんな商品をメルカリで検索して保存しておけば、その商品に近いものが出品された場合にメールで通知してくれます。
Amazonでは調べたいジャンルのURLの最後に「&pct-off=-0」を入力すれば、定価越えをしている商品を表示することができるので、いろんな商品をリサーチしてみましょう。
廃盤商品で古い商品でもAmazonでは定価以上になっている商品ってかなりあるのですが、その価値を知らずに安く出品してくれる方って以外に多いモノなんですよ。
価格交渉は紳士的に
メルカリで売る時には価格交渉がネックになりますが、購入する場合は安く仕入れられる大きな武器になります。
先ほど述べたように過度な常識外の値下げ交渉は全く意味がありませんが、常識の範囲内で紳士的に値下げ交渉すれば、合意してくれる出品者は多いんです。
先ほどの例でも「5980円で売られてますが、5000円になりませんか?」という交渉なら上手く行く可能性は高いんです。出品者に「そのくらいなら、まあいっか」と思わせる値下げ額を提示するのがベストです。間違っても「ダメ元で半額になりませんか?」というのはNG。無駄足になりますよ。
メルカリで仕入れる時の注意点とは?
実は、メルカリでの仕入れで注意しておかないといけない点があるんです。それは
メルカリで仕入れた商品をAmazonで新品として販売するのは大リスク
ということを知らない出品者が多いんです。実は、Amazonのコンディションガイドラインには
個人(個人事業主を除く)から仕入れられた商品は
新品として販売不可と明記されています。メルカリで販売しているのは大半が個人なので、この条項に引っかかってしまうのでメルカリで仕入れた商品は新品として販売できないんですね。
個人事業主がメルカリで販売しているケースもありますが、その場合にはそもそもAmazonに転売して稼げる商品を用意していません。つまり、メルカリで仕入れた商品をAmazonで新品で売るということは規約違反を犯していることになるんです。
メルカリで仕入れたものを新品で売るのはルール違反!
メルカリで販売されているものの中には「新品未使用未開封」というどこに出しても新品として恥ずかしくない商品も多いんです。
例えば、下の写真のように楕円の封印シールがキッチリ貼ってある場合は、どこをどう見ても新品商品と言えますよね。この商品を新品としてAmazonで販売しても、実際に問題になることは「まずありません」。
しかし、「あなたの出品した商品ってニセモノでは?」というAmazonからの真贋検査が入ってしまう可能性は否定できません。真贋検査になると最悪、アカウント閉鎖ということもあり得るんです。
この真贋調査はどの商品に行われるかは誰も知ることができません。また、報道にもあったように今後Amazonは偽造品に対する調査・締め出しを強化すると発表しています。
残念ながらメルカリで仕入れた商品を新品で売るのはルール違反になっちゃいます。
一般的な小売店からの仕入れの場合なら、購入時のレシート提出で調査を乗り越えられることができます。が、メルカリでの個人からの仕入れの場合だとレシート提出できないために、一発退場の可能性が非常に高いということを覚えておきましょう。
メルカリで売ることも時にはある
メルカリは売るのではなく買うのに使う!と力説してきましたが、実際はメルカリで販売することも必要になります。ではどういう場合にメルカリでの販売を利用するのでしょうか?
Amazonでは販売を禁止されているものを売る場合
Amazonではアカウントによって新品商品で売ることができない商品があります。多くはメーカー規制というものですが、売れないのはあくまでも新品としてであって中古でなら販売することは可能です。
しかし、中にはアップル製品などのように中古での出品も許されない、というメーカーもあります。こういう商品はメルカリで販売しましょう。
また、最近では「この商品は安全が確認できていませんので書類を提出してください!」というAmazonからのメールが来る商品もあります。こんな商品もAmazonで出品できなくなったりするので、こういう商品はメルカリで販売しましょう。
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製造メーカーから販売を禁止されている商品(例:オルビス化粧品)
Amazonでは販売可能な商品にもかかわらず、メーカーから「これは弊社独自の商品のため売ってはなりません」とお叱りを受ける場合もあります。例えばオルビス化粧品の商品はメーカーが指定している販路でしか売る事ができなくなっています。
「一般には流通していない商品で、オタクに卸してもないのになぜ出品しているのですか?」
というキツイお叱りを受け、最悪アカウントに傷が付いちゃう、なんてこともあります。ひどい場合にはAmazonに真贋調査を要求することもあります。
こういう商品をうっかり仕入れてしまった場合には、メルカリで「不要になったので売ります!」という体で損切りしましょう。
Amazonにカタログがなく売れない商品
せどりを続けていくと、とんでもない安さの商品に出会うこともあります。
例えば、下の写真のように電灯が300円!なんていうのは、モノや大きさに比べて明らかに安い商品です。でも、残念ながらこの商品、Amazonではカタログすら存在しない商品なんです。
確かにカタログを自作すれば良いのですが、売れるかどうか分からない商品のカタログを作るというのも面倒な話です。こういった場合は、スマホで簡単に出品できるメルカリを使うのが一番ですよね。
まとめ
メルカリを使ったせどりは基本的に仕入れに使うのがベストです。
ちょっとお小遣いを稼ごうかなあ、という場合にはメルカリで販売したほうが有利なのですが、副業として稼いぎたい、月に5万円以上稼ぎたいなあと考えているのならAmazonで販売するのが現実的です。
Amazonとメルカリは同じくネットで売買できるものですが、役割が違うと言える存在です。
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