ドンキホーテで仕入れをするのが「イヤだ」「嫌いだ」「苦行だ」と嘆く人は多いです。
十兵衛もかつてはその一人でした・・・・。
ジャングルのように商品が山積みにされ、通路も狭い。
天井から商品が吊り下げられていたり、「どんどんどーん!どーんきーっ♫」という絶え間ないBGMも私たちの精神をどんどん削っていきます。
激安の殿堂と宣言しているように確かに安いんだけど、Amazonで販売して価格差を得られるほどの安さでは・・・・?と思いますよね。
でも、ドンキホーテで仕入れることは可能です。
それは今現在でもです。
しかし、ドンキで仕入れるにはある程度の忍耐が必要です。
あのジャングルで仕入れるにはそれ相応の気合は不可欠なものです。
見つけるには苦労が必要なのですが、実はその先には楽園が待っているのです・・・・。
ドンキホーテとは?
ドンキホーテは仕入先として優良な店舗と言えるのですが、まずどんな特徴があるのかをまとめてみました。
「圧縮陳列」のディスカウントショップ
ドンキホーテといえばあの独特の陳列方法が頭に浮かびますよね。
まるでジャングルのようにいろんな商品が雑多に置かれていて、なんか圧迫感を受けてしまいます。
この陳列方法を「圧縮陳列」と呼ぶそうで、お客様がまるで「宝探しをしている」ような感覚で楽しめるように、という工夫なんです。
ドンキホーテの公式ページにもハッキリ書かれているように「わざと商品を見つけにくくしている」んですね。
https://www.donki.com/sns_blog/display_2019.php
十兵衛もせどりを始めた時に行ったドンキには目を輝かせていましたっけ。
どんなお宝が眠っているんだろう、と・・・・。
でも、みんなこのジャングルに打ちのめされてしまうんですけどね・・・。
メガドンキは元「長崎屋」
ドンキホーテには通常のお店とメガドンキに分かれます。
両者の違いは何かというと「生鮮食品」を売っているか売っていないかが大きな違いなんです。
実はメガドンキはドンキホーテの子会社となった「長崎屋」というスーパーを改装した店舗が多いんです。
元々がスーパーなので生鮮食品を扱うノウハウもありつつ、広い店舗面積を持つので通路も比較的広いという特徴があるんです。
最近では、グループ内の店舗をどんどんドンキホーテに変更している傾向があります。
ということで閉店セールを行ってさらに開店セールも行う、ということが起きています。
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縦積みができる
ディスカウントショップが安く販売することができる大きな理由は、大量一括仕入れができるから。
一度に仕入れる量が多い為、仕入価格も下げられるスケールメリットがあるんですね。
なので、ドンキでは利益が出る商品を見つけた場合には、1個だけでなく複数商品を仕入れることができます。
また、後述するようにエリア毎にセール価格を決めていることから、地域のドンキを回ることで同じ商品を何個も仕入れられる縦積みがしやすいんですね。
営業時間が長い
副業でせどりをする方にとってありがたいのが、ドンキの営業時間の長さ。
24時間営業や深夜3時頃まで営業しているので、会社帰りなど時間に制限がある人でも仕入れに行くことができます。
ただ、深夜のドンキホーテはヤ◯キーさんが多いという弊害もあるので余計なトラブルには注意。
ドンキホーテで探す目印とは?
いろんな商品が仕入れ対象になるドンキホーテでは、何を目印にしていけばいいのでしょうか?
ジャングルのようなドンキでは、棚の上や吊るしまで商品が溢れているので全部を検索していくのは酷ですよね。
でも、ドンキでは以下のようなポップが付いている商品を見つければいいんです。
基本的に探すのは「驚安」ポップ
ドンキといえばこの「驚安(きょうやす)」ポップです。
このポップをひたすら見つけて、リサーチしていくのがドンキホーテでせどりをする基本です。
ドンキではご丁寧に「なんで安いのか?」という理由もつけてくれています。
「在庫一掃のため」「旧製品のため」などの理由は積極的にリサーチしていきましょう。
定価からの割引率が高い
驚安以外ではこのポップも重要です。
定価が記載されていて、そこからどのくらい割り引かれているのかもご丁寧に教えてくれています。
基本的に定価より40%以上値引きされている商品が仕入れ対象になりやすい傾向があります。
20%~30%引きの商品でも仕入れ対象になりうる可能性はないことはないのですが、よほどプレミアム化しているものでないと利益が出ることはまれ。
慣れるまでは40%以上だけをリサーチしていきましょう。
ポップが2重張り
写真のように、ポップの上にポップが貼られている商品も要チェックです。
以前の価格ではなかなか売れなかったために、新しく値下げを敢行したことを意味します。
店側の「なんとかして売り切りたい」という意欲が感じられるので、仕入れ対象になりやすいポップといえます。
ドンキロープライス保証
ドンキロープレイスも仕入れ対象になるポップです。
「他店でも一円でも高い商品がございましたら、差額を返金させて頂きます」という宣言もしているくらいなので本当に地域最安値と考えてもよい価格です。
Amazonでの人気がなければ仕入れ対象になりませんが、可能性を秘めたポップとも言えます。
ドンキホーテでスルーしてよい目印とは?
何を目印に商品を探せばよいかがある一方で、検索するだけムダ、という商品もドンキホーテにはあります。
ではどういった商品は無視すればよいのでしょうか?
プライベートブランドの「情熱価格」
情熱価格と印刷されている商品はドンキのオリジナル商品であるプライベートブランドを意味します。
「ドンキが作ってドンキで売る」ための商品なので、Amazonで販売することはできません。
このマークがパッケージに印刷されている場合にはスルーしましょう。
検索するだけ時間のムダと言えます。
驚安の理由が「大量仕入れのため」
「驚安」のポップでも、安さの理由が「大量仕入れのため」と書かれている商品も仕入れには向かない傾向があります。
この理由が書かれている場合は全国のドンキホーテでも同じように売り出されている可能性が高く、仮に利益がでる商品だとしても出品者激増でマイナスになってしまうことが多いんです。
ドンキホーテでの探し方のコツとは?
まるでジャングルのようなドンキホーテですが、この陳列が仕入れの気力を削ぎます。
みんながこの点で「ドンキでは仕入れられない」と嘆くんですね。
でも、逆にいえばこの点をクリアできればドンキホーテで仕入れることができるようになります。
正直ドンキにでは仕入れられます。「あるかないかわからない店を探す」のは苦行ですが、「あるとわかっている店を探す」では気の持ち方が違いますよね。
なので、ドンキで仕入れる場合には以下のような気持ちを持って探していきましょう。
ルート通りに丁寧に
大手家具用品店のIKEAは入り口からレジまでが一方通行の導線になっています。
ベッド売り場→イス売り場→照明売り場・・・・みたいに見る予定がない商品も強制的に見せられてしまいます。
ドンキでもIKEAと同じように入り口からレジまでが一方通行のような導線が引かれています。
なので、この順番通りに見ていくことで「あれ、おもちゃ見たっけ?」「カー用品どこだっけ?」などという見忘れがなくなります。
バックヤード近くは要注意
一般客が入れないバックヤードの近くは要チェックです。
バックヤードの扉近くは導線からも外れていてお客さんもあまり通らないため、誰にも買われずにホコリをかぶっている古い商品も残っている可能性があります。
ライバルたちも意外に見落としている場所です。
棚の上・下段はさらに注意深く探す
ドンキの圧縮陳列の弊害?とも言えるのがコレ。
ドンキでは隙間なく陳列を行うため、どうしても棚の上や棚の最下段など一目に付きにくい部分は放置しがちになります。
商品を取りやすい場所では頻繁に商品入れ替えが怒るのに対して、棚上や最下段の場所には古い商品がそのまま置かれていることが多いんです。
こんなところには定価以上の値で売れるお宝商品が眠りがちなんです。
もっとドンキホーテで仕入れたいなら
コツコツ店舗内をリサーチしていくのが、ドンキホーテで仕入れられるようになる秘訣なのです。
が、ちょっとした知識が加わることで仕入れの幅が広がります。
決算期は6月
ドンキホーテの決算期は毎年6月です。
なので、5月中旬あたりから在庫数を減らすためにドンドン安売りをし始めます。
せどりでは決算期前は仕入れの大チャンス。
なぜなら、在庫を残して決算を迎えると支払う税金が増えるから。
だったら、安売りして売っちゃえ!ということになるんです。
おもちゃは全頭検査でプレ値を
クリスマス商戦の11月~12月に有効な作戦としてドンキのおもちゃ売り場を探すという方法もあります。
基本的におもちゃを買いにいくのは家電量販店というのが相場。
なので、ドンキでは人気商品が売れ残っている可能性があるんです。
そういうプレミアム値になっているおもちゃは全頭検査するのがキモ。
一般的に家電量販店などよりも種類は少ないので、全頭検査と言ってもたいした時間はかかりませんよ。
エリア毎にセール品の価格付けが決まる
イオンでは各店舗が独立採算制をとっているのでセール品の値付けがマチマチとなりますが、ドンキホーテでは各店舗ではなくエリアごとの責任者がセール品の値付けを行います。
なので、1つのお店で仕入れ商品を発見することができれば、近くのエリアにあるドンキホーテで同じ商品を同じ価格で買える可能性が高いんです。
つまり、ドンキホーテ1店舗に時間をかけてリサーチをして利益商品を見つけることができれば、あとは近くのエリアにあるドンキで購入するだけ、と一気にラクな展開が待っているんです。
独自のインストアコード
ドンキホーテには独自のバーコードがJANコードの上に貼られていることがあります。
これはインストアコードと呼ばれるもので、ドンキのシステムだけで商品や価格が管理されているんです。
なので、このコードでは商品検索することができません。
パッケージの他の面にJANコードガ印刷されているものであれば問題ないのですが、なかなかそういう訳にはいかないことが多いようです。
なので、こういった商品は商品名などで検索するしかないのです。
ただ、インストアコードでJANコードを隠されている商品はお宝商品の可能性が高いのも事実です。
商品名検索は面倒ですが、その作業をする価値はあるかもしれませんよ。
ドンキホーテで実際に仕入れた商品
ここでは十兵衛が実際にドンキホーテで仕入れた商品をご紹介します。
カー用品
全車種/全カラー対応】【車体・パーツの傷修復/キズ消し】Smart Pen スマートペン【1本】
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仕入れ値:1057円
販売価格:2980円
利益:1346円
利益率:45.2%[/aside]
ドンキのカー用品売り場でまるでバナナの木のように大量にぶら下がっていた商品です。もちろん驚安のポップが付いており、安さの理由は「旧製品のため」と書かれていました。
同じような新製品も並んでいたのですが、カーマニアにとっては古いタイプの方がしっくりくるのでしょうか。3000円近くの価格でも飛ぶように売れていった商品です。
ただ、この商品は危険物に指定されているので、FBAに送るするには他の商品と分けて納品しないといけない商品でした。
おもちゃ
ギョ! ギョッ! とにぎるよ! ! さかなクンとおうちで回転寿し
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仕入れ値:3240円
販売価格:4280円
利益:245円
利益率:5.7%[/aside]
おいおい、十兵衛さんよ。
利益が200円ちょっとで利益率も一桁の商品を自慢されても困ります、と言いたくなる商品ですが、この商品には後日談があります。
仕入れた当時は1500円ほど利益が出る計算だったのですが、どんどん出品者が増えてしまった商品です。
基本的にエリアごとにセール価格を決めるドンキホーテですが、全国的に余剰在庫だったのでしょう。
日本全国で安売りされたようです。
救いだったのがランキングが1000番台と回転が高い商品で、なんとか赤字にならずに済んだ商品です。
今思えばちゃんとモノレートユーザー数を確認すればよかったと思う商品でした。
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ただ、このおもちゃは時間が経過すると20000円近くで売れるようになるんですけどね・・・・・。
https://mnrate.com/item/aid/B01IH8BD6G
持っときゃ良かった・・・・・。
マッサージ機
Whee Me ウィーミー リラクゼーション ブルー He-20599(B)
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仕入れ値:540円
販売価格:5800円
利益:4269円
利益率:73.6%[/aside]
驚安の理由がなんと「店長の好みで仕入れてしまいました」という商品。
店長と従業員の仲の良さが感じられるポップでした。
こういった商品は人目につかないところに忘れられた存在のように置かれていて、実際この商品は棚の上にホコリを被って陳列されていた商品です。
ドンキホーテ仕入れでは棚上が重要だ、と教えてくれた商品でした。
まとめ
ドンキホーテのジャングルのような陳列はせどりの仕入れをしたい人にとっては「お宝探し」というよりは修行に近い圧迫感を与えてきます。
なので、ドンキホーテでの仕入れは難しい、キツイという印象を持っている人は多いのです。
ドンキホーテで仕入れるにはコツコツと目印になるポップを探し、陳列棚の商品を丁寧にリサーチしていくのが必要条件です。
これは確かにキツイ苦行。
しかし、この苦行をクリアして利益が出る商品を探し出せることができると、同エリアにあるドンキホーテでも仕入れることができるので一気に仕入れ数を増やすことができます。
また、ジャングルのようなドンキで仕入れることができると、ドンキ以外の他の店舗では「あっ、なんかリサーチが楽そう」という感じになってくるんですね。
なので、皆が敬遠するドンキホーテでの仕入れですが、ここで仕入れられるようになった先には一気にせどりの仕入れが上達しているんです。