門外不出?せどり実践記

【せどりの見込み利益とは?】10万円稼いだと思っていたら実際は◯◯円だった



十兵衛です!

 

「今日の仕入れで見込み利益10万円だぜ!なにか美味しいものでも食べちゃおうかしら、ムフフ」

 

せどりではこんな感じで「見込み利益」という言葉がよく使われます。

[box class="yellow_box" title="見込み利益とは?"]仕入れ時点で計算できる利益のこと。取らぬ狸の皮算用の類義語。[/box]

せどりではモノレートを使うことで、「過去に何円で売れているか」を事前に判断することができます。

なので、どのくらいの利益が出るかを売り切る前に見込むことが可能なのです。

 

ただ、見込み利益は実際に手元に入ってくる利益とは違ってくるのが普通なんです。

つまり、仕入れ時点での見込み利益はそのまま鵜呑みにすることはできないのです。

売り切る前に高いお寿司を食べちゃうなんてことはダメなのであります。

 

では、見込み利益は実際のところどうなるのでしょうか?今回は10万円の利益見込み、という実例を挙げて検証してみようと思います。

はたして見込み利益と実際の利益とでは、どのくらいのズレが生じるのでしょうか?

 

[voice icon="https://akechihyuga.com/wp-content/uploads/2018/09/8ff959be5456503f1622f27c44fa37e2.jpg" name="利光" type="r"]10万円稼いだのですから美味しいお寿司でも食いたいものですなあ[/voice]

[voice icon="https://akechihyuga.com/wp-content/uploads/2018/08/Aketi1.png" name="十兵衛" type="l"]ならぬ!10万円儲けられるかどうかはまだ分からぬ・・・[/voice]

 

見込み10万円は実際にはいくらの利益になる?

11月1日にとある家電量販店にて改装オープンセールがありました。

この日に仕入れた商品すべてを、ほぼ1カ月で売り切ることができたので、この日の仕入れ商品を例に検証してみます。

 

 

テレビが4台とおもちゃが4個の計8商品の仕入れでした。

仕入れ費用は約12万円、見込み利益は約10万円。

この仕入れでの見込み利益は、実際にはどうなっていくのでしょうか?

 

HELLO KITTY キッチンレジスター

1980円で2つ仕入れたハローキティのおもちゃ。

定価は6600円なのでかなりの激安商品です。

子供連れのお母さんたちが殺到する中でなんとか2つ確保できました。

 

このおもちゃは6480円で販売して1つ2800円ほどの利益を見込んでいました。

これが実際に売れた時どうなったかというと・・・・。

 

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プライスターなら利益額・利益率が一目瞭然なので便利です。

 

結局は6480円ではなく、5980円にて販売することになりました。

1つあたりの見込み利益も2800円から2500円に。

6480円で出品したところ、ライバル出品者の値下げで最安値が5980円になってしまったのが原因。

 

販売ランキングが70000位と頻繁に売れる商品ではないので、最安値に合わせて早めに売ろうという判断でした。

 

アクアビーズのDXプラス(2017ver)

こちらも改装セールで定価7600円なのに1980円で購入できる大幅安売り商品。

実際にはもっと購入できたのですが、費用対利益や商品の大きさを考えて一つだけ。

 

こちらは1300円ほどの見込みだったのですが・・・・。

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4394円で販売する予定でしたが、ほぼ同値の4390円で売ることができました。

手数料と配送手数料を差し引いた粗利益は1428円です。

 

見込み利益では1カ月分の保管手数料も計算に入れるため、実際の利益の方が多くなることもあるんです。

 

アンパンマンフードコート

1880円で購入できる人気商品のため、他のお母さんたちが殺到していた商品。

なんとか一つだけ確保できました。4848円で販売して見込み利益は1770円ほど。

これが実際にはどうなったかというと・・・。

 

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見込み通りに4848円で販売できました。

このアンパンマンの商品は、Amazonの倉庫に送る間に最低価格が4500円ほどに下がってしまいました。

しかし、倉庫に到着して販売可能になる頃には、4500円で販売していた出品者が皆売り切れていたので予定価格どおりに売ることができました。

見込み利益1770円が実際には1935円の利益に。

 

シャープ AQUOS32型テレビ

この日のメイン仕入れだったのがこちらのシャープの32型テレビ。

YouTubeやNetflixも観られる機能がプリインストールされているとのことで、文句なしの人気商品。

 

店員のおじさんに「これが29800円というのは本当に激安ですよ!もしなんだったらネットで売りさばいてみたらどうです?儲かりますよ?」などという訳のわからないセールストークにたじろいだ商品です。

 

Amazonでは中古だけ出品されており、新品は独占販売できそうなテレビ。

59800円売り23000円利益を見込んで思い切って4つ購入しました。

テレビだけで仕入れ費用が12万円になるので多少ビビりながら・・・。

 

このテレビが実際どう売れたかというと・・・・・。

 

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59800円で販売していたのですが、1週間経っても1台も売れなかったので54980円に値下げ。

仕入れ費用が高額な場合、資金拘束されている意識が高くなるので少しでも早く売れて!という気持ちになり値下げしてしまいました。

やっぱり12万円の資金を押さえられているのは心理的にキツイ。

 

また、大型商品はAmazonの保管手数料も高くなるのもネック。

このシャープのテレビの場合、1カ月あたりの保管手数料は500円になるんです。

なので、早く売りたい!という気持ちに拍車がかかりました。

 

テレビ4台での見込み利益は93000円ほどだったのですが、実際の利益は76216円という結果に。

 

一つだけ利益が少ないものがありますが、こちらは法人/個人事業主からの購入のためです。

この場合振り込みが遅くなってしまいます。

これを避けるために売上の1%の手数料を支払って早く振り込まれるようにしました。

 

せどりは見込み利益の7〜8割に落ち着く

仕入れ当日は8個に仕入れで102229円の利益を見込んでいましたが、1カ月で販売してみると実際は84705円の利益ということになりました。

当初の見込み利益の82%という結果。

 

実はせどり仲間数人から、見込み利益は実際どうなるかをヒアリングしてみたんです。

すると、最終的に見込み利益の70〜80%くらいに落ちつくという答えが多かったのでこのくらいが目安と言えそうです。

 

ちなみに利益計算はイチイチ自分でやるより、プライスターを使うと自動で計算してくれます。

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せどりの見込み利益が実際の利益とズレが生じる理由

仕入れ時には「◯◯円の利益が出る!」と計算してしまいますが、実際には当初より安く売ってしまい、利益が目減りしてしまいます。

これが見込み利益と実際の利益にズレが生まれる理由となるんです。

 

では、なぜ値下げして売ってしまうのでしょうか?

今回の実例から考えてみたいと思います。

 

最低価格が変動するから

Amazonで売るためには基本的に最安値にしなければいけません(もちろん例外もありますが)。

なので、他の出品者の値下げによって販売価格は変わってしまいます。

 

逆に他の出品者の商品が売り切れてしまい最低価格が上がる、というケースもあります。

しかし、こういうケースは少なく、最低価格は日が経てば経つほど安くなる傾向があります。

 

大型商品は保管手数料がかかるので早く売りたくなる

保管手数料も見込み利益を下げてしまう要因の一つ。

 

Amazonの倉庫に納品すれば自動で発送してもらえるFBA。

せどりで稼ぐにはFBAを利用するのが必須条件と言えますが、この場合には「保管手数料」が必要になります。

 

実例であげた大型商品のテレビだと毎月500円の保管手数料が必要になります。

こんな場合、保管料を取られる前に売り切ってしまいたい、という心理になってしまいますよね。

その結果値下げして早く売ろうとして実際の利益が目減りする、ということになります。

 

仕入れ代金が高額だと資金拘束されるから

高額商品を仕入れた場合、その商品が売れるまでは資金を拘束されることになります。

こちらも値下げをして見込み利益を目減りさせる原因の一つです。

 

実例にあげたシャープのテレビのように1台30000円、合計120000円にもなる仕入れをした場合、「早く資金を回収しないと!」という気持ちになってしまいます。

また、クレジットカードで仕入れをした場合だと「なんとか引き落としまでに売り切りたい!」という心理にもなります。

仕入れ費用が高額になればなるほど、この傾向が強くなるので安くなってしまうんですね。

 

見込み利益通り売れるケースとは?

一方で、仕入れ時に見込んだ利益のまま売ることができるケースもあります。

 

売上ランキングが高い回転の良い商品

実例であげたアンパンマンのおもちゃがこのケースにあたります。

売上ランキングが高く、回転の良い商品はたとえ値下がりしても、価格が元に戻ることが多いからです。

見込み通りの利益を得ようとするなら、すぐに売れる高ランキング商品を仕入れるようにしましょう。

 

ライバル出品者がいない廃盤商品

出品者は自分だけ、というケースでも見込み通りの利益を出すことができます。

このような自分だけ出品という商品は生産が終了した廃盤商品に多く見られます。

 

ただ、自分だけしか出品していないからと言って、勝手気ままな価格設定では売れません。

モノレートを見て過去に売れていた価格帯で販売しましょう。

 

まとめ

仕入れ時の見込み利益は実際の利益と違うことをお分りいただけたと思います。

せどりでは仕入れ時より最低価格が下がってしまう傾向があります。これが見込み利益と実際の利益にズレが生じる原因です。

その価格が下がるという理由として

  • ライバル出品者が価格を下げるから
  • 保管手数料を取られたくないから
  • 資金拘束を避けたいから

ということがあげられます。

ただ、せどりで稼いでいくには価格を下げてでも早く売り切るということは必須なので、実際の利益が見込みよりも下がってしまうのは受け入れざるを得ないことでしょう。

 

せどりでの実際の利益は見込み利益の7〜8割になるというのが一般的なケースと言えそうです。

仕入れた日は見込み利益をそのまま鵜呑みにせずに、7掛け8掛けの利益だと理解しておきましょう。

 

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