平成が終わってからの働き方は?

【物販はもう飽和してるんじゃない?】せどりはもう儲からない?店舗せどりの限界



 

 

 

『き、キモい…』

 

 

 

 

とあるホームセンターの処分市でのお話です。

 

その処分市は通常価格の半額は当たり前、中には8割9割引の商品も販売されているみんなが待ち焦がれたセールです。

 

開店を前にそんな激安商品を買おうと朝からいろんな人たちが開店前のお店に並んでいました。

 

 

 

 

開店時間の朝9時ちょうど。

 

40代もしくは50代に見える男性がショッピングカートを持って猛然とダッシュし始めました。

 

その男性は他のお客さんの体にカードが当たることも全く躊躇せず、商品が並んでいる売り場へカタカタと音を出しながら走ってきました。

 

 

 

左手にスマホを持ち、商品のバーコードにスマホを当てている。

彼がせどりの仕入れをしている事は間違いありません。

 

そして彼は、ショッピングカートに次々と商品を投げ入れていく。

他のお客さんがその商品を手に取ろうものなら、それを遮るように商品を体いっぱいに抱えてショッピングカートに放り込んでいました。

 

 

 

周りのお客さんは彼を怪訝そうな目で見ています。

「なんなの?あの人?」

彼らの目からはこのような声は発せられていたようでした。

 

 

おそらく、周りのお客さんは彼がせどりをしてる事は知らないのでしょう。そんなに同じ商品を大量に買ってどうするんだろう?

消耗品ならともかく、炊飯器や電気ポットなどを次々とショッピングカートに放り込んでいる。

お客さんたちは諦め、他の商品の元へ歩いていく。

 

 

やがてショッピングカートが満帆になり、これ以上詰め込めない状態になると彼はそのカートを店の端に置き、新しいショッピングカートを求めて走り出しました。

 

しかし、年齢のせいなのか彼の足はもつれて、思いっきりこけてしまいました。

 

転んだときの衝撃で顔を地面にぶつけたらしく、鼻血が出ていました。

 

それでも彼は、鼻血を吹くどころかそのままカート置き場まで走り、ガラガラガラと大きな音を立てながらショッピングカートを持って再び商品売り場まで走っていったのです。

 

 

 

 

 

 

これがせどりを続けた先に待っている未来です。

せどりをやっていると店舗に並んでいる商品がお金に見えてきます。

なので、我先にと他の人に買わせまい、と商品を独占したくなる気持ちはよくわかります。

 

しかし、他のお客さんに迷惑をかけたり、中年のおっさんがショッピングカートを持って猛然とダッシュしているのを見ると何とも言えない感情になりました。

 

 

 

キモいと言うべきなのか、それとも哀れむべきなのか。

非常に恥ずかしい姿を見せられた気分でした。

 

 

本当にせどりで稼いでいくためには、ここまでしないといけないものか。

恥も外聞も捨て、周りの人に迷惑を掛けるこんな生き様をしなければ稼ぐことができないものなんでしょうか。

 

 

 

 

せどりが稼ぎにくくなっているのは事実

 

最近のリサイクルショップ画像を見ていると、商品の値札の部分に

(この商品はネットでも販売中です)

なんて言う表示がされているケースが多くなってきました。

 

 

かつて、リサイクルショップはその商品の価値を知らないことが多く、絶好の仕入れ先でした。

アマゾンでは5000円で売れるのに980円で売っていたり。

まさに天国のような仕入先でした。

 

しかし最近はリサイクルショップ側もその価値に気づき始め、アマゾンの相場に合わせた価格設定をしていることが多くなりました。

つまり、せどりの仕入れ先としてリサイクルショップはちょっと難しい状態になってきてるのです。

 

他にも弱点のポイント付与に関する改定が行われました。楽天スーパーセールやお買い物マラソンなど、楽天のポイントを得ることで利益を出していたポイントせどりも最近は難しくなりつつあります。

 

新しい商品が開発され古い商品が廃盤になっていくシステムがある以上、せどりはなくさないと思いますがどんどん稼ぎにくくなっている事実は否めません。

 

 

 

 

 

 

 

 

「せどりは稼げる」

 

これは嘘ではありません。

本当のことです。

 

 

ですが、あなたの一生を保証してくれるものではありません。

あなたが今「やらなければならない」ことは、せどりではありません。

 

 

 

 

 

私が「せどり」を始めたキッカケ

 

私はある事情で会社を辞めました。

ぶっちゃけ年収は900万円ほどあった会社を辞めました。

 

 

 

理由は上司との軋轢。

考え方が180度違う上司と戦い、そして敗れました。

「自分の人生は終わった…」

こう考えたのは言うまでもありません。

 

 

 

そして、私はつつましい?会社に再就職しました。

仕事は確かに楽でした。

パソコンと向き合って時間が経つのを待つ。

正直、時間を潰すのが仕事と言って良かったのかもしれません。

 

 

 

夕方になるとパソコンを閉じて、タイムカードを押す。

そして、帰宅。

夕方のニュースを見ながらビールを飲む。

こんな毎日が続きました。

 

 

 

 

楽な人生です。

夏の時期はまだ外が明るいのに帰宅することができました。

カーテンの間からもきつい日差しが部屋に差し込んでいました。

こんなこと、ノロウィルスにかかってしまって以来の出来事です。

 

 

 

 

 

でも、こんな人生ダメだ。

 

 

 

心のどこかでこんな叫びが聞こえました、

こんな人生を送るために生まれてきた訳じゃない

こう本能が感じていたのです。

 

 

 

自分のチカラで稼ぐために「せどり」を始めた

 

このような生活をしていた自分は、自分の人生を変えよう、取り戻そうと苦心していました。

本屋に行って自己啓発本や経済本を読み漁る。

ネットで稼ぐ方法を探し回る。

こんな生活を送るようになりました。

 

 

 

ここで出会ったのが「せどり」でした。

1000円で購入したものが5000円で売れる…。

こんな事実があることを知ることができました。

 

 

 

 

身近には、時給900円で本業後にバイトをする人がいっぱいいました。

旦那の稼ぎを補うために、夜中にレジ打ちをする人も見てきました。

 

 

中でも1番心に響いたのは

真夏の炎天下に、道路工事の案内人をやっている老人

たち。

老後は年金をもらって悠々自適に過ごせると思っていた方達が、老体に鞭を打って炎天下の中車を誘導していました。

 

 

熱中症で倒れそうな気温の中、ひたすら立ち続けて赤い棒を振り続ける。

こんな生活を送るために若い頃から働いてきたのか?

こう思わざるを得ませんでした。

 

 

 

「自分にもこんな未来が待っているのか…?」

これほどの恐怖はありませんでした。

こんな恐怖に覆われている時に「せどり」を知ることができた自分は本当にラッキーでした。

 

 

 

せどりを知ったことで最低限の生活は回避できた

 

せどりを知った私は一生懸命勉強しました。

会社帰りにヤマダ電機やドンキホーテ、ホームセンターからリサイクルショップまで閉店時間になるまえ入り浸りました。

自分でも数えきれないほどの検索を行いました。

 

 

やがて、経験が増えてくるにつれて稼ぎも増えていきました。

1000円で買った商品が3980円で売れるもの。

500円で買ったのに1980円で売れるものを見つけたり。

中には3980円で買ったプリンターが49800円で売れたこともありました。

 

 

 

 

将来も安泰…でも間違いでした

 

「勝った。これなら将来も安泰だ」

 

正直言ってせどりの時給はバイトどころではありません。

1時間店を回って利益50000円、なんていうことは珍しくありません。

もちろん、毎回ではありませんが。

 

それでも、時給c1000円でバイトをするよりもせどりは何倍も稼ぐことができます。

 

 

 



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