平成が終わってからの働き方は?

ハイパーインフレ率268万%越え!ベネズエラやナウル共和国に学ぶ「先の事を考えること」



 

 

最近のニュースで気になったのが

南米ベネズエラのインフレ率が268万%を突破!

というものでした。

もう紙幣は紙くず同然です。

 

ベネズエラはカリブ海にある国で、我々日本人にはまさに”遠い国のお話”なのです。

が、なぜベネズエラがこんな悲惨な目に遭っているのか理由を調べてみると、我々日本人も他人事とは思えないかも!?

 

 

 

かつてベネズエラは「とても裕福だった」国家

カリブ海に浮かぶベネズエラは我々日本人にはなかなかなじみがありません。

かつてプロ野球で活躍し、横浜ベイスターズの監督にまでなったアレックス・ラミレス氏くらいでしょうか?

 

ベネズエラ人で知っている人といえば・・・・・

 

アレックス・ラミレス(通称:ラミちゃん)

ヤクルトや巨人でバカバカホームランを打っていた有名な外国人助っ人。

 

そんなベネズエラですが、実は

石油埋蔵量世界一!

という資源大国なのです。

 

石油といえば中東、のイメージがありますが案外イメージと現実は違うんですね。

 

 

 

資源大国ベネズエラが転落した時系列を書いてみた

 

 

そんな資源大国ベネズエラがなぜ268万%というハイパースーパーミラクルインフレに陥ったのか?その流れを時系列で簡単にご紹介します。

 

 

石油の金で国民全員を食わせて面倒みる、という社会主義政権が誕生

国家収益の96%が石油頼みという状態になり、国民がほぼ全員公務員で食料は完全配給制に

永遠の繁栄を信じてウハウハだったが世界的原油安の影響をモロにくらう

ベネズエラの石油は中東産にくらべて元々質が悪いのに、石油精製施設には投資していなかったためさらに安くしか石油が売れなくなる

国民のほとんどが公務員なので農民が少ない上に、食料を強制徴収したために農民が逃げ出してしまい食料自給率が壊滅

食料を輸入に頼ったが外貨がどんどん無くなり国内は品薄状態へ

食料危機のために食用としてウサギを国民に配布するが、ウサギが可愛すぎてペットになる(笑)

 

とまあこういう流れがベネズエラの転落ストーリーです。

 

 

ようするに石油が売れなくなった場合や精製施設に投資しなかったりと「先の事は考えなかった」というのがベネズエラの悲劇を招いた根本的な問題でした。

先述のラミレスが2019年に日本人に帰化したのも致し方ないお話です。

 

 

 

 

ベネズエラと似た国家に「ナウル共和国」というのがあった

 

ベネズエラより一足先に「ウハウハ国家から転落」した国家がありました。その名はナウル共和国です。

 

こんな綺麗な島があるのに・・・・。

 

 

ナウル共和国は太平洋ポリネシアに浮かぶサンゴ礁の小さな国ですが、かつては豊富な資源に頼ってウハウハな生活を送っていた国です。なぜなら、ナウル共和国にはアホウドリなどの糞が堆積してできたリン鉱石が豊富にあったのです。

このリン鉱石のおかげでナウル共和国は儲かって儲かって仕方がなく、税金・医療費・学校が無料というウハウハ国家でした。

 

 

しかし、20世紀末にはそのリン鉱石を掘りつくしてしまいました。この結果、失業率90%!というまた元の漁に頼るという昔ながらの生活に逆戻りです。こうなる状態は十分予測できたのに、ナウル共和国は儲かっている時代に新しい稼ぎを考えることはなく、対策も行いませんでした。

未来永劫リン鉱石でウハウハだと考えていたのですね。ナウル共和国もベネズエラ同様に「先の事は考えなかった」国家の行く末だったのです。

 

 

 

ベネズエラから私たちが考えないといけないことは?

 

 

私たち日本人は残念ながら?資源に恵まれなかったので、ベネズエラやナウル共和国のようにアグラをかいて働かずにウハウハという道は進めません。

なので常に頭を使って新しい事を、先の事を考えてきました。しかし、国家ではなくミクロの視点で見てみると日本にもベネズエラやナウル共和国と同じような運命を辿っていった島があります。それは

軍艦島

です。

 

 

 

軍艦島とは長崎県にある島で現在は世界文化遺産に指定されている廃墟島です。この軍艦島は海底炭鉱を掘るために栄えた島で、最盛期には東京よりも人口密度が高いという時期もあったほど。

 

そんな軍艦島も石油が当たり前の時代になるとともに、当然石炭の需要がなくなり廃墟と化します。

 

やはり、一つの資源頼みというのは世界中どこでもどんな時代でも危なっかしい事なんですね。

 

 

私たちサラリーマンも同じ運命をたどるかも!?

 

今、お給料で生活している我々サラリーマンもベネズエラやナウル共和国、軍艦島を対岸の火事と「のほほん」と見ているのは本当に危ない気がします。あなたの会社の経営陣がボンクラ?で会社が傾いたとしても同業他社へ移ればいいだけですが、その業界自体が下降線をたどる一方の場合、転職ではなんとかならないかもしれません。

 

半沢直樹が放送されていた時期は大人気だった銀行業界もAIの進化によって人員削減が当たり前になっていますし、一時期「◯天堂の倒し方知ってますよ!」と豪語していた会社があったソーシャルゲーム業界もあっという間に斜陽業界へ。

 


あなたが今働いている業界がいつ斜陽になるかは誰にもわからないんですよね。

 

 

 

とはいえ今すぐ将来性のある業界に移るのは危険

 

「ウチに業界やばいかも・・・・」

「今は儲かっているけど先行き不安・・・・」

という人はいるかもしれません。

 

でも、今すぐ不安のある業界を捨てて見込みのある業界へ転職しよう!というのはさらに危険です。だって、転職先の業界だって将来どうなるか分からないのですから・・・・・。

 

 

ベネズエラに?ならないためには副業を持っておく

 

 

今働いている業界も転職先の業界もどれが将来無くなっていくか、廃れていくかを予測するのは非常に難しい事です。では私たちはどうするべきか?それは

副業を持つ

ことだと思います。

 

副業があれば最悪今の仕事が無くなったとしても、食いつないで行く事ができます。その間に新しい仕事を見つけることもできるので、即死を免れますよね(言い過ぎましたw)うまくいけば副業だったものを専業にして稼ぐことも可能です。

 

とはいえ副業って何をやれば・・・・・?と思う方もいらっしゃるでしょう。

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まとめ

 

十兵衛が20代の頃、仕事でパプアニューギニアに行ったことがあります。実は十兵衛はかつて芸能関係で働いていた事があり、パプアニューギニアには番組ロケで行ったのです。

パプアニューギニアの街中を歩いていると、結構な頻度で昼間から道端に座ってぼーっとしている人を見かけました。コーディネーターさんに聞くと、彼らは無職なので一日中する事がないそうです。「なんで無職で生活できるの?」とさらに詳しく聞くとパプアニューギニアの不可思議な伝統を教えてくれました。

 

それは、一族に一人公務員が出るとその一人の公務員に一族みんながおんぶしてもらう、という伝統でした。一人の稼ぎを一族みんなで分け与えるという、羨ましいのか羨ましくないのか全く分からない国なのです。これじゃあなかなか発展しないなあ、と思ったのでした。

そんな時、日本から青年海外協力隊で来ていたお兄さんにお話をする機会があり、このお話をしたところこんなお言葉をいただきました。

「パプアニューギニアに不足しているのは資源でも技術でもお金でもなく、教育です」と。

教育がちゃんとされていればベネズエラもナウル共和国も「この先を考える」ということできたんじゃないかと思うんです。

大人になると教育って子供や部下など「対人」に考えがちですが、自分自身にも教育って必要なのじゃないかと思わせてくれたベネズエラのハイパーインフレでした。

 

 

 

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